1級建築施工管理技士
第一次検定
試験の形式
四肢択一式(マークシート方式)
出題数72問(必須問題26問、選択問題46問)
解答数60問(必須問題26問、選択問題34問)
合格基準点 36点(正答率 60.0%)
出題内容
午前の部 (2時間30分) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
区分 | 細分 | 細目 | 出題数 | 必要解答数 | 解答区分 | |
建築学等 | 建築学 | 環境工学 | 3 | 15 | 12 | 選択問題 |
一般構造 | 3 | |||||
構造力学 | 3 | |||||
建築材料 | 6 | |||||
設備その他 | 5 | 5 | 必須問題 | |||
施工 | 躯体工事 | 10 | 7 | 選択問題 | ||
仕上げ工事 | 9 | 7 | ||||
施工管理法 | 施工計画 | 5 | 5 | 必須問題 | ||
午前の部計 | 44 | 36 | ||||
午後の部 (2時間) | ||||||
区分 | 細分 | 出題数 | 必要解答数 | 解答区分 | ||
施工管理法 | 工程管理 | 2 | 16 | 16 | 必須問題 | |
品質管理 | 3 | |||||
安全管理 | 5 | |||||
応用能力 | 6 | |||||
法規 | 建築基準法 | 3 | 12 | 8 | 選択問題 | |
建設業法 | 3 | |||||
労働基準法 | 1 | |||||
労働安全衛生法 | 2 | |||||
その他関連法規 | 3 | |||||
午後の部計 | 28 | 24 | ||||
合計 | 72 | 60 |
分野別傾向
建築学
学問的な内容で、設計業務や学校での専門的な学習経験がないと、理解に時間を要する分野。選択問題の利点を活かして、学習項目を絞り込むことで、効率良く得点を狙う戦略がよい。
設備その他
問題数が少ない割りに、設備や外構工事から積算まで関連する業務から幅広く出題され、高得点は難しい分野。頻出の定番問題を押さえて、確実にできるようにすることが得策。
施工
各種建築工事が対象で広範囲から出題される。選択の自由度が高いので、自分の専門工種や得意な工事に絞り込んだ学習が得点のポイントとなる。
施工管理法
全問が必須解答であり全解答数の半分近くを占める最重要分野。合格のためには全範囲を時間を掛けて習得する必要がある。
法規
幅広い関連法令から出題される。用語・数値の暗記モノが中心となるが、頻出条文は限られており傾向はつかみやすい。専門的な知識がなくても正解できるので、短時間の学習で得点源になる。
第二次検定
試験の形式
記述式 (一部五肢一択)
出題数6問(全問必須問題)
合格基準点 正答率60.0%
出題内容
出題科目 | |
---|---|
1 | 施工経験記述 |
2 | 仮設・安全管理 |
3 | 工程管理 |
4 | 躯体工事 |
5 | 仕上げ工事 |
6 | 法規 |
出題傾向
施工経験記述
1級建築施工管理技士として十分な実務経験と技術的知識を有しているかを、論文記述する形式。近年は、「発注者の要求事項」「労働生産性の向上」「施工の合理化」「環境対策」といった難解なテーマでの出題が多い。
施工管理全般
仮設や環境保全などの管理の手法や問題に対する対策等に関する問題。文章で簡潔に表現する形式が多く、総合的な現場管理の経験と知識を要求される内容である。
躯体工事・仕上げ工事
各種建築工事における施工上の留意事項や工法の特徴について、要点を記述したり、文章中の語句又は数値を訂正する形式である。知識を正確に整理しておくことが肝要である。
工程管理
以前はバーチャート工程表の判読問題が主流であったが、近年はネットワーク工程表の判読及び日程計算が出題されている。より実践的な躯体及び仕上げの施工手順の把握とネットワーク手法の理解が必要となる。
法規
建設業法が頻出。主任技術者・監理技術者、元請負人の義務、施工体制台帳等に関する出題が多く、難易度は高くない。近年は、労働安全衛生法からも出題されているが、こちらは傾向が掴み難く、難問となっている。